東京の首都高速道路は24時間走っていても飽きない。
札幌を拠点にしている自分は、東京での車は原則レンタカーになる。仕事なので大きくてゆったりとか、ブンブン早く走る車には乗ることが出来ない。機材や不便な場所へ行くために利用できるだけで充分に満足なのだが、仕事の空いた時間をドライブに使えるのは役得だ。少し言い訳をすると、会社はJR山手線の駅の側なのだが、15分300円の駐車場だから1時間も駐車していると1,200円にもなってしまう。ローカルな人間には大都市の不動産価格はとてもついていけなく、勿体無いのでついつい車を運転していたくなる。こんな理由も含めて、首都高速道路を走ることが大好きな自分。子供の頃に読んだ「サーキットの狼」のシーンを思い出し、そして近年のオフィスビル群が妙に都会的でその隙間を颯爽と通り抜けるのがたまらない。とくに北海道ではこの様な道の形状、デザインの存在がないためより楽しく感じてしまうのだ。
都心から約1時間、横須賀方面へ向かう!
今回紹介したい道路は、首都高速道路から湾岸線を通り横須賀へ方面へ向かうルート。先ずは三軒茶屋(自宅付近)から首都高高速道路3号渋谷線にのると、直ぐに大橋ジャンクションが待ち構える。一周約400メートルの4層構造、制限速度40kmで一気に70メートルを降りる。北海道の自然環境では、この急勾配と急カーブは絶対不可能な構造のジャンクション。途中で新宿方面と品川方面の分岐があるので、ここで間違えるとアウト。事故も多いので注意が必要。ローカルの人だと、都会の運転に緊張感を感じるだろう、この構造はとてもミステリアスなシーン、大橋ジャンクションから三軒茶屋はのルートはいつも渋滞で厄介なゾーンでもある。
とにかく長いトンネル
無事降りたところから本線に入るのだが、ここの合流は意外に難しい。いきなり難所の連続(笑)、三茶の合流も大橋ジャンクションの入口が数百メートルなため渋滞となり、慌ただしい感じになり合流が難しく、山手トンネル方向のラインに入ると新宿か品川のループを選択、そして分岐、さらにそこから本線との合流となる。首都高速中央環状線の山手トンネル、全長は18.2kmで日本一長いトンネル。ワープ、タイムスリップしている感じでワクワクするのだが、60km制限のわりには他の走る車の速度が早くてビックリ。途中、インターが何箇所かあるので出入に気をつけながら、そして自分も向かう方面の標識を見落とさない様に運転、この時ナビがあるって助かるって思える。これも大都会で使って初めてナビの凄さを味合うことができる。大都会では地名と距離感が不慣れで、間違えた場合の回避方法が妙に面倒になることが多いので注意しなきゃね。
見所満載のエリア、わき見運転には気を付けて
首都高速湾岸線大井ジャンクション、左は東関東道で右が横浜方面に、車の流れが早いので落ちついて対応したいポイント。ここはトンネルから抜けて一気に地上に出て湾岸線に繋がる。登ったトップでは港のクレーンがたくさん見えて大都市の貿易港であることを感じる、また橋から下るときには左側に見える新幹線の車両基地が圧巻。見どころは瞬間的に過ぎるので安全運転でゆっくり降りるのがコツ。中年男子ならおそらく好きな場所のはずに違いない。
大都市の象徴を一気に見る
本線に合流したところでしばらく流れに沿って進む。羽田空港辺りでは目の前に飛行機が横断することもあり、左右には駐機している飛行が見える。おじさんには最高!でも東京の人たちはこれを喜んで教えてくれたことはないので、自分が不思議おじさんで、お上りさんであるということなのだろう。40年前に初めて上京した時、モノレールから見えた競馬場が中山競馬場、ナイター設備がある球場を後楽園球場だと大きな声で叫んでいた自分を思い出す。こんな事が非日常なのだから、おじさんは安上がりだ。程なく、千葉の木更津に行ける東京湾アクアライントンネルの分岐があるが、今回はその説明もパスして横浜へ
高いところ大好き、富士山大好き!
さて、車は湾岸線で一番の景色のいいと思う、鶴見つばさ橋そして横浜ベイブリッジへ。30年前にこの景色があったら毎日彼女を乗せて走りたい高速道路ナンバー1。どちらかといえば薄暮の時間に横浜から東京へ向かう方が好きかも知れないが、快晴や夕日の富士山を見ながらのドライブも捨てがたい。この橋の高さから横浜の街や港を見ると本当におしゃれな時間を演出している、ここに大型船の船が通り抜けるタイミングだったら必要な小道具と大道具が全部揃ったことになる。少しトラックが多いので要注意。
まだまだ続く、見どころ。
次に本牧から三渓園は、コンテナターミナル工業地帯から名勝のそばを通過する。1900年代後半から前半の雰囲気を味わえる場所だ、高速道路を走行中なのでじっくりと見ることは出来ないけれど、何度も繰り返すがドライブには最高な道。昼も夜もどんな時間帯でも走っているだけで感動できるはずだ。この辺りを過ぎると、思わず一気にアクセルを踏みたくなるに違いない。
おじさんは朝ドライブが最高
眠たい目を擦りながら起きて、快晴な朝、交通量も少くない朝のドライブをオススメしたい。ご褒美に富士山と東京湾が出迎えてくれて最高の気分になれる。これだけも充分満足だが、せっかくなのでおしゃれなランチ(朝食)を付け加えたい。ここが時間と小銭を持ったおじさんならではの企画。車は横須賀インターを出て佐島へ。もっと贅沢に相模湾へ向かうことをオススメしたいのだ。走ること15分で海、都心から1時間ちょいで絶景スポットと美味しい料理が出迎えてくれます。
Marine & Farm Sajima
行列ができる可能性もあるので開店前に到着したい「Marine & Farm Sajima」。土日はモーニングもありますが、平日はランチからに。天気がいい日は、テラス席をゲット出来れば最高です。景色は写真を見ての通り。海の透明度は、もう日本じゃないと思うぐらい美しい、向こうに見えるのは富士山。こんな贅沢なシチュエーションは中々お目にかかれないはずだ。取材の許可を得ていないので細かな内容に触れられないのですが、きっとここで見る夕日は格別なはず。もっとお金を稼いでディナーに来るという目標を立てるぐらいが丁度いい感じ。
まったり時間堪能中〜
このレストランの向かえには旧宮邸があるのだが、これも眺めているだけでも幸せになれる。日本には数少ないボートハウスのある邸宅。コーヒーを飲みながら、ここでの歴史とか持ち主の事を想像する、ゆったりまったり時間が流れ、それは自分へのエネルギーとなり充電される。一連流れ全てがめちゃくちゃヤル気になれる場所かもしれない。帰りはついでに米軍の船を見たいと思い、港へ行くとこれまたラッキーで潜水艦が停泊。このパワーはしばらくの間、保たれる。次回は奥様を誘うのも良いかも。
道路からの景色写真は運転中のためありません。
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