カメラ・フォトグラフィ

気ままなフォトジェニックな旅、「インスタ映え先進国、台湾」へ(中編)

赤提灯に魅せられて

おすすめ度4.3 たべもの3.9 コストパーフォーマンス4.0 体験3.9 感動4.2

九份、十份のさらに山奥の平溪

仕事の打ち合せの後、その仲間8人で午後から、車を借りて台北に行ったら外せない観光スポットの九份と十份のさらに山奥の平溪に行くことになった。

台北からは電車やバスでも気軽に行けるのだが、どのガイドブックを読んでも「帰りは混むよ」って書いてあるので、今回は運転手付きの車を借りてみました。結果的にその方が時間的にも精神的にも気軽に快適に遊ぶコトが可能なのです。

距離を考えたら九份の方が若干近いのですが、天燈を上げること、そして天燈づくり体験の時間に合わせると平溪→十份→九份(夕食)→ホテルが理想の行程になります。

九份と十份、平溪の基本情報

九份は日本では「千と千尋の神隠し」の世界観に似ていると話題なっている場所。以前に訪問した時は昼間で、明かりの灯った幻想的な赤提灯を見ることは出来なかったのだが、それなりに面白さ、楽しさ、茶芸館のおしゃれ感を経験していた。

ノスタルジーを感じさせてくれる風景、台北観光で訪れたい大人のスポットとして人気があり、現地の交通機関も路地も人で溢れかえっている。台北の中心からはおおよそ1時間程度で行ける場所。

阿妹茶酒館の夜景

阿妹茶酒館の外観、夜のイメージ

路地には所狭しと、観光客相手のショップと飲食店が並ぶ。以前よりも清潔感が増した様な気がするので安心して歩くコトが出来る。おしゃれで、見晴らしの良い茶芸館もあるので一服もオススメです。

「九份」とは、この地には9世帯しかなくモノを買う時に「9つ分」と言っていた、または、この土地を開墾した時に土地を9世帯で分け合ったという諸説があるらしい。台湾を日本が統治していた頃の九份は金が採掘され発展し、戦後からは衰退していた。路地や階段、建物はその当時のスタイルが残っているらしい。映画のロケ地としてから、観光地化され現在に至っている。

十份ではなくて、さらに山奥の平溪で天燈を上げる、十份より人が少なくて風情があっていいかも知れない街、平溪老街。とても風情があるこの駅は、1929年に石底駅として開業。1946年、現在の名前となった。平渓区は新北市の東北部、基隆河上流に位置している。駅周辺は、古びた街並みに一昔前の昭和の日本を感じる。

平溪駅前で天燈を打ち上げる

平溪駅前で天燈を打ち上げる

あらすじ

午後2時過ぎに台北の松山を出て平溪へ向かう。台北から新北に入ると間もなく山の中を走ることになるので、酔うと思う人は酔い止めは必須。約1時間ぐらいの半分はそんな調子で走るのだが、景色はどこと無く九州の山間に似ている様な気がする。

ここですと言われて到着した所は、何もない田舎町。何故かファミマがあり、トイレ休憩。歩くこと5分で天燈ショップに到着。この5分がこの町の中心街だと思われる。

台北の自慢のソーセージを食べ、天燈づくり体験とお祈りをして打ち上げは一様に楽しく、山の向こうへ去る天燈を眺めているととても神聖な感じがして願いが叶う様に思えてくる。優しさに包まれたパワースポットなのだ。

再び車に乗り、揺られながら九份へ。すっかり景色は夜に。少し時間を間違えたかなぁと思いつつ、車はまたもやコンビニ前に到着。バス停もあるここが通りのスタート。なんとな〜くだが、築地の場外市場的な賑やかさに、ワイルド感とワクワク感ををプラスしたこの空間。雰囲気に呑まれる感じもするが、きっとワクワクする気持ちが勝るだろう。

平溪老街

車はコンビのファミマ前に到着。現地の友人が案内をしてくれているのだが、辺りには観光的要素が全くない。自分が運転をしている見落としてしまう様な街並みなので、ファミマの存在が逆に異様だ。

歩いて程なく、ここが町であることに気がつき、鉄道が走る陸橋がある事にも気がつく。この線路は平渓線。台湾の北東部、菁桐駅~瑞芳駅を結ぶ基隆川に沿って走る。神奈川県の「江ノ島電鉄」との交流もあるらしい。

陸橋を走る鉄道

陸橋を通過する鉄道

200メートルも歩くと民家と商店は無くなるのだが、一台しか通る事の出来ない通りに何故か車が行き交うコトが多い。規模は小さいが街並みだが、自分自身の50年前位の微かな記憶の住んでいた町内の商店街ぽさを感じる。

商店街

200メートルぐらいの商店街はノスタルジックだ

 

 

食堂

食堂

食堂

ほぼ日本と変わらない

駄菓子

駄菓子屋

天燈ショップ

広いとは言えない店内に入り、天燈づくり体験と実際に打ち上げる天燈に祈願する文言を墨で書く作業をする。天燈づくり体験は手のひらサイズの仕上がりで、日本のお守り的な意味と存在になるので、車内や部屋に設置することになるのかなぁと思う。工作時間は30分程度と、そうは言っても決して難しいものではなく、小学生でも楽しめる内容です。

完成した小さな天燈

火は灯せないけれど、ミニチュアの天燈を作る

打ち上げる天燈は意外に大きく、打ち上げる時は二人じゃないと難しいかもしれない。天燈はそれぞれ面の色を自分の好みに選ぶコトが可能。そしてその4面に願いことを墨で書く。人数が多いからだと思うが、この一蓮の流れは妙に楽しく、一面描いてはみんなで大騒ぎになる。

天燈に祈願する内容を墨で書く

墨で願いを込めて書く

天燈の打上げは心に残る儀式

書き上がると、平溪駅までそれを運びと言っても200メートル程度の距離。先程まで人とすれ違うコトが無かったのだが、何故かそこには多くの観光客が集っている。山間のこの場所は他よりも日没時間が早く辺りは少し薄暗くなって天燈を打ち上げるには最高のタイミングなっている。

いよいよ、打上げ

火を灯して、打ち上げです!

天燈は空高く舞い上がる

天燈はかなり空高く上がり、風に流されて消えていきます

日本だと線路上で集うことは考えられないが、ここではお構い無し。自分達が到着した時に鉄道が走っていたのを見ていたのだが、だれも気にすることも無く駅前で、この神聖な儀式は行われる。

きれいな天空に天燈が真っ直ぐに上がる。一定の高さになると山の方へ風に流され、やがてそれは消える。まるで成就したかの様な空気に包まれる。その光景は脳裏に焼き付くほど美しい。ちなみに旧正月の平溪天燈祭の時は多くの人が集まり一斉に天燈を打ち上げる。動画や写真しか見ていないが、その様子は幻想的だ。

九份へ向けて

懐かしい風景から、さらに山奥へ、実際には東シナ海を目指しているのだが現地にいると山ばかりで方向の感覚が全く失われている。途中、十份の町を見下ろしながら約1時間、過酷なドライブが続くが、その分ご褒美は大きい。見上げると暗闇に浮かぶ老街。

九份に到着して見下ろすと港が見える

すっかり暗くなってしまったけれど、到着した九份の入口から見える景色、下には港町が見える

九份の路地はとても狭く、若干薄暗く、石畳と階段そして路面が濡れているコトが多いので要注意。逆を言えば、これらが独特の雰囲気を演出している。赤提灯の灯に誘われながら奥へと進む。お土産店には試食も多くあるので気になったものは口に入れたら良いと思う。19時過ぎでも混んでいるというかピークの時間だ。とくに豎崎路の階段途中にフォトスポットは激混み。夜9時を過ぎても混んでいる、飲食店の大半は9時頃に閉店の様です。

九份入口

九份の入り口は人で賑わっている

豎崎路

豎崎路はフォトスポットなので順番待ち渋滞です

アドバイスとしては、とにかく人混みに流されるコトなく歩くコトです。そうしなければ、何をしに行ったか分からない程混んでいます。気なるなるモノ、食べ物を発見したら迷わず飛び込もう!

豎崎路、近く

とにかくキョロキョロ!でも、お財布などには十分に注意を

中編のまとめ

一般的には九份と平溪を公共の乗りもで一緒に訪問することは難しいのでツアーで行くことをオススメします。台湾、台北に行ったのなら一度は訪れた方が良いと思う場所なのですが、この2カ所ブラブラするなら九份、ほんの少しだけでもアクティビティ要素を取り入れるなら平溪です。後編では九份でのディナーや翌日のショッピングやディナー、夜市について書きたいと思います。

 

2019年8月の体験記事で、取材許可が必要のない範囲での投稿ですので期日や数字、地名などはご自身でご確認の上参考にしてください。文中の誤字脱字ご容赦ください。

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