信州の秋は最高!
紅葉の時期に信州でホテルを探すのは容易ではない。東京の都心から上田まで新幹線で1時間半、車でも3時間程度で松本まで行くことができ、さらに1時間程度観光スポットへ移動すると別次元の山々の景観と温泉に出会うことが出来るので人気があるのは当然のことだ。
そして信州には、軽井沢、白馬、上高地など多くの観光地がブランド化され、全国区さらには世界にその名前が響いている。この地には何度か訪れたことがあったが全てが仕事が絡み、そのブランドを体験することがないままであった。
今回は、お世話になった方から信州に行きたいとリクエストがあったので、虱潰しにホテルや観光スポットを探し、その行程までを考えたが、交通の便では弱冠の不便を感じ、慣れないことから距離感も掴めないまま、ホテルと温泉だけは外せないというミッションで美ヶ原温泉のホテル「翔峰」を選択した。
松本城と城下町を見下ろす高台に
予約サイトでは、「雄大な北アルプスと、城下町松本を一望出来る」と書かれている。美ヶ原温泉はかつて松本城主が保養の為に建てた別荘「御殿の湯」があった場所で江戸時代の昔より栄え親しまれた温泉地。当時の城主達はこの地で温泉に浸かりながら、松本城と神々しいアルプスの山々を見ることで至福のひと時を感じていたに違いない。
この贅沢はホテルロビーのテラス、お風呂そして部屋からゆっくりと望むことが出来る、あえて言えば僕らは城主よりも豪華な町の夜景をも見ることが出来る。そんな現代を作ってくれた偉人達に感謝したくなる。
神々しいアルプスのパワーを存分に
18年5月にリニューアルグランドオープンということで、以前の姿を知らないので何とも言えないが、インテリアは全体に落ち着きひとつの纏まりがあり、陽射しを上手に取入れる、言い換えれば景色、景観を上手に取り入れアルプスの山々を背景画にする様になっている。
リニューアル直後ということも手伝ってか、スタッフの対応も明るく、平均年齢も若く感じる。一生懸命さと初々しさのサービスは本来なら百点満点ではないだろうが、全体の雰囲気(建物・温泉・食事・景色)がそれらをカバーし、この宿場がさらに数百年続く様な思いになる。
観光経済新聞社が独自の基準で選ぶ「五つ星の宿」に選ばれ(2018年は226軒が選ばれている)、さらに旬間旅行新聞のプロが選ぶ日本のホテル・旅館100選で総合で43位となっている。ここ「翔峰」日本を代表する温泉ホテルなのだ。
殿様にはなれないが、それ以上の贅沢を
simple is bestのモダンなお部屋。窓の襖を開けると松本市とアルプスの一望は自分達のものになる。当然の事ながらその中心にあるのは松本城だ。弱冠、建物が多く発見するが大変かも知れないが天守はハッキリ見て取れると思う。
窓のそとを見る様に置かれたソファでしばし寛ぐ時間、お茶と饅頭を片手に何とも言えない時間にアルプスの山に降り注ぐ陽射しは目紛しく変化しアートを描く。神秘。殿様よりも贅沢をしていると実感できる。
立地、周辺の観光、寝心地そしてコストパフォーマンス
立地は、高台にあるので松本駅から車で約20分位だと思う。周辺の散策はしていなので、車での様子(森田千葉県知事のような)としてはホテルまで行くと何も無い場所なのだが、ふもとにはコンビニや地元の商店があるが歩いて行ける場所ではない。温泉街の様な遊びは多分ないのではないかな?
周辺の観光、松本市は長野県の観光の要になるので、移動としては便利。しかし、新幹線利用の場合は少し不便ではないかと感じ、今回は東京から中央道を利用してレンタカーで松本入りしている。松本城や大王わさび農場など見る所も盛り沢山ある。
寝心地は、畳の上に上質な布団とマットで安眠が確保されています。それよりも、いつまでも続く温泉の温もりが快適な睡眠を促している。
コストパフォーマンスは、夕食・朝食付きで、このクオリティだと安く感じるのだが、家族みんなで行くとなると少し考えるかなという感じ。答えとしては、大人向けなホテルということでは最高のコスパだ。
7つのお風呂が心を癒す
その日は、男女の制限で男性は大浴場の内湯と露天風呂、露天ジャグジー。少し温まってから、露天風呂へ。白壁とそれに似つかわしい信州の庭になっている。その壁の奥に見える山はこの温泉場がある場所を再確認させる。
翌日の朝は展望露天風呂と内湯が男性に開放された。はじめアルプスは雲に隠れていたが、徐々に山頂の雲がはれ、光が差す光景を目のあたりにする。空気がきれいなこともありその風景はとても近くにハッキリと見える。
清潔に保たれたパウダールームに脱衣室からも、もてなしを感じる。そして程良く温度管理された温泉は長らく浸かるのに抵抗はない。いずれの露天風呂も目に映る情景に魅了されながら、夜の食事とこれからの旅に思いを馳せる最高のひと時、日常を忘れさせてくれる。
信州サーモン、イトウ、松茸、牛、信州ぶた、りんご・・・お腹いっぱいに
信州サーモンをご存知だろうか?安曇野市明科にある「長野県水産試験場」が10年もの歳月をかけて開発した魚が信州サーモンで、2004年頃から商品化された、とろける旨さ絶品のサーモンなのだ。また、幻の魚イトウもここにはいるらしい。
松茸の土瓶蒸し、ヤマメのたまごの黄金いくら、あわびとロブスター、信州ぶたのしゃぶしゃぶをりんごポン酢でいただく、そして信州和牛の鉄板焼を塩と山葵で、安曇野のコシヒカリを釜で炊き、きの子汁そして、デザートにはリンゴのジュレなど地物で作られた料理はすべては食材の味を活かし絶品です。
恐らくですが、すべてのお客様は個室でお食事ができるのではないでしょうか。静かにとても楽しい時間を過ごすことが出来ます。お腹いっぱいになるので覚悟して召し上がってください。
朝食はバイキング形式で、これも地元色を意識した内容になっています。
まとめ
最近、観光地へ行くことも大事ですが、宿泊するホテルの滞在時間を少し長くする様にしています。でも、せっかちなのか、楽しいからなのか時間が足りません。お金と時間に余裕があればもう一泊するのでしょうが少し残念です。恐らく多くの日本人の旅行者は宿泊先での時間が少し足りないと感じているのではないでしょうか?
ホテルや旅館にはオーナーやスタッフのこだわりがあるものです。また、もてなしのスタイルが表現されています。こちらの翔峰では間違いなく信州の良さを感じれると思います。上高地や白馬で宿泊も最高だと思いますが、松本の市街地から近い美ヶ原温泉から見る景色は絶景なので是非立ち寄ってみてください。
なんちゃって評価、参考になれば
2019年10月に体験
- 価格:大切な方と一緒に、静かな時間を過ごすことを考えたら安い
- 食事:地元の食材で作られた料理は絶品
- 朝食:バイキングスタイル、オーソドックスな料理の中に地元のこだわり
- 風呂:シャワールームがありましたが、使うことがありませんでした
- 温泉:必ず朝夕に入ってください、絶景や夜景を眺めながらゆっくり、まったりです
- プール:
- 部屋:贅沢な広さ、窓はアートの額に
- 設備:洗面も2つ、冷蔵庫はお部屋のそとに、入口も広く、テレビとソファの位置関係?でしたが
- ベッド:マットも布団も清潔でふかふか
- キッチン:
- フリー:珈琲とお茶、菓子
- アメニティ:シャンプー、リンス、ソープ、歯ブラシ、シェービングなど
- タオル:タオルは風呂場に持参
- 浴衣:一般的かな
- スリッパ:
- レセプション:スムーズですが、温泉旅館特有の建物が継ぎ足しになっているので少し不便
- スタッフ:スタッフは笑顔で、一生懸命にがんばっています
- ショップ:ドリンク類からお土産
- カフェデリ:
- バー:居酒屋やカラオケがあると思いますが、満腹で動けず
- ランドリー:
- レンタル:
- ジム:
- スパ:あると思いますが利用せず
- コンシェルジュ:
- シャトルバス:
- オススメ度:もう少し、ホテルの周辺が温泉町の様にあるいは観光地の様な雰囲気になっていれば最高なのでしょうが、たぶんその分サービスを向上させているのだと感じられます。一歩、館内に入ると申し分ありません。オススメ度10点中8.0点です。
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