カメラ・フォトグラフィ

気ままなフォトジェニックな旅、「神話のふるさと宮崎」へ

鵜戸神宮

おすすめ度4.0 たべもの3.8 コストパーフォーマンス3.8 体験3.2 感動4.2

今まで時間が止まっていた宮崎は観光資源の宝庫

旅の出発がどこかによって異なるが、それが札幌、東京、福岡からだとしても宮崎は案外遠くの場所に感じるのではないだろうか?そんな宮崎も一昔前は新婚旅行のメッカだったという実績がある。しかし、それから観光はハワイやグアムに変わり、国内旅行も北海道や沖縄に奪われてしまった。

最近は「Instagram」のブームや外国人旅行者が増え、今までの人気スポットに旅行や買い物へ行くというよりは、よりらしい日本を探しに、人が行っていない場所を探しイノベーターやアーリーアダプター的存在の人達が情報発信して、それを見て活発に活動するアーリーマジョリティの人達が旅行を楽しむ状況になり、日本の観光地はどこへ行っても多くの人で賑わっている(半分は外国人)

観光開発が進むと人の手が加わるので、本当の美しさや驚き、魅力が半減することもよくあることだが、ここ宮崎の観光資源はまだまだありのままの姿に近かった。

宮崎の基本情報

ピーク時の昭和49年に、宮崎市内に宿泊した新婚旅行客は約37万組で、これは同じ年に全国で結婚したカップルの約35%だったと言われている。宮崎は、まさに新婚旅行のメッカだったのだ。「飛行機に乗って宮崎へ行く」ことが、若者たちの夢でもあった。という記事、記録を読むと今では信じられないことかも知れない。

気候と土壌に恵まれた宮崎だが、ブランドになる知名度がある商品がなかった。銘柄牛肉の素牛の生産が盛んな地域、お茶も同様で美味しい素を作れるが名前を売ることが苦手な地域。

2007年に「宮崎をどげんかせんといかん!」と東国原(そのまんま東)さんが知事になったときに、高級な宮崎マンゴーをブランド化させてみせた。一玉1万円前後だから富裕層をターゲットにしている。

あらすじ

福岡を起点に宮崎を旅をするが、新幹線、列車、バスを利用するよりは、現地の移動もレンタカーと考えれば出発地よりレンタカーが無難。往復と圏内の縦断で約1000キロ、2泊3日の旅。

野球が大好きだった僕はジャイアンツのキャンプで宮崎、「青島」という地名の記憶がある。現在はゴルフが好きなので「フェニックスカントリークラブ」で行われる「ダンロップフェニックストーナメント」を知っている。そのテレビ中継で映る大きな建物はホテル、「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートホテル」。ゴルフをしたいが時間がないので、宿泊をここに決める。

「神話のふるさと宮崎」、パワースポットが多くある宮崎、のらりくらりと写真と共に旅を紹介します。

海のパワースポット青島

奇岩と青島神社の鳥居

奇岩と青島神社の鳥居、小さな島にはとてつもないパワーが秘められている

青島にある奇岩

まるでオブジェ、自然が造ったモノとは思えない

青島に着いた時は残念ながらピーカン(快晴)ではなかったので青い海を満喫することは出来なかったが、鬼の洗濯岩、奇岩は誰もが真っ先に目に飛び込んで来るに違いない。

神秘な世界へ続く参道

神秘な世界へと続く参道

島全体が洗濯岩に囲まれ、約4300本のビロウ樹(特別天然記念物)、約27種の亜熱帯植物(北半球最北の亜熱帯植物群落)におわれているらしく自然のままだ。江戸時代までは青島自体が霊域として禁足地とされていたが、明治より一般人の参詣が許され、青島神社には縁結び、安産、航海安全祈願に訪れている。

緑豊かな木々

残念ながら奥まで入れないが、中は鬱蒼としている

島の周辺は、観光スポットとしても整備され、ブラブラ散歩するには丁度良い。長嶋さんや王さんもキャンプ中に散歩していた場所だ。市内にある長嶋さんが行きつけのうどん屋へ行くのを忘れたな〜今でもあるのかなあ(誰か教えて下さい!)

黄色いポスト

このポストからlove letterを投函すると想いが届くらしいよ、後方に見えるのは青島のトゥクトゥクかな?

宮崎のランドマーク

フェニックスカントリークラブの練習場

カントリークラブの練習場はナイター設備もあり、様々な部分で充実している

ゴルフに詳しい友人から「名門ゴルフ場は場内の敷地の良い場所に練習場があり力を注いでいる」と聞かされていた。海外ではまさしくその通りで、日本では数少なく思うが、ここの練習場は1日いても飽きない場所。そんな施設を見ながらホテルに向かう。

空高くそびえ立つホテル

空高くそびえ立つホテルの外観

 

部屋の窓から見える太平洋とゴルフ場

吸い込まれそうな太平洋と眼下に広がるゴルフコース

ホテルの詳細についてはここからお願いしたいのだが、部屋から見る太平洋の海原、眼下のゴルフ場のロケーションに息を呑むだろう。施設設備は少しづつリニューアルされて十分なおもてなしが出来ている。

神々しい夕陽

見たこともない空の色、神がいると疑う余地がない

到着した日は、42階にある「リストランテ・アルコ」で記念日をお祝いしながら食事を。霧島連山にはまさに神々しい神秘的な夕陽が落ちていた。

 

朝食は多くの人で賑わっていた。その中に、ひときわ大きなガタイの人達が家族と一緒に楽しんでいるのだが、ラグビー日本代表のメンバー達だ。合宿中の彼らは礼儀も正しくホテルのゲストたちと一緒に楽しんでいた。練習は日程的に見ることが出来なかったが、新聞記事では怪我で離脱だとか厳しい練習とかあったので、大変に違いない。本日はピーカンで猛暑日、朝から汗だく。。ガンバレ!JAPAN

 

宮崎の観光の定番といえば、高千穂高原。

「神話のふるさと」!高千穂は天孫降臨の地です。

 

渓谷が半端なく美しい

スケールが違う橋が多くある

青雲橋、どこへ繋がるのか、とても誘われる

緑のコントラストに赤い屋根がさえる

これが日本の風景

宮崎の中心地から車で2時間半から3時間です。この渓谷を走っていて気がつくのが、橋の多さ、その橋の美しさ、高さスケールが半端ないってことです。気にいった橋を見つけたら一度そこで休憩することをオススメします。

世界農業遺産「栃又棚田」

棚田

こんな美しい棚田が何処にでもあるって、もはや尋常じゃない!

高千穂と少し手前にある日之影町などは世界農業遺産に認定されたエリアでもあります。この辺りの景色は日頃の都会の生活からは想像も出来ないような絶景があります。間違いなく何度も訪れたくなる場所の一つ、少し道を外れてフォトスポットを探すのですが簡単には見つかりません、時間が欲しいそして早朝や夕陽を見てみたいスポットです。

パワースポット高千穂峡

高千穂渓谷

お決まりの構図で

よくある写真の一つですが、どうしてもこのように撮影したくなりますね。また、ルートが限られているのでみんな同じような構図になってしまいます。

ちいさな滝

この渓谷は、一年中そして時間毎に雰囲気が違うんだろうな!神様もずーといたくなる場所なんだと思う

ここは風景と空気に圧倒、圧巻させられてしまいますが粘って何かを発見する場所です。残念ながら数日間の豪雨のためボートに乗ることが出来ませんでした。

国見ヶ丘

山から見下ろす景色

ここに霧があることを想像して、さらに晴れ渡る瞬間を想像する!みんな何を感じるんだろうね?

「たていわたつのみこと」がこの地から九州の国見をしたとの伝説があります。阿蘇山や祖母連山が見渡せ、秋から冬の早朝には雲海の素晴らしい景色を見ることができるスポット。な~んにもないのが素敵、どこにも書いていませんが星空も凄いところではないかと思います。

真夏でも涼しい神聖な「天安河原」

県道から川へ降りると異様な空気に、確かに会話の声が聞こえる

太陽の神アマテラスオオミカミが天岩戸に隠れていて、他の神々が会議をしてアマテラスを連れ出したなどの「神話の里」で、今でもそこへ行くと神々の声が今も聞こえるような雰囲気のある地です。

天安河原へ続く散策道

ここを歩きながらひそひそと大事な話をするといいかもね

少し、歩かなくてなりませんが、猛暑日でも程よく気持ち良いの空間なので散歩することをオススメします。

「高千穂牛めん」はあっさり美味い

高千穂牛めん

景色を堪能しながら食べるのは格別の美味さ

そして、ここ「カフェあまてらすの隠れテラス」で一息。ちょうど、お昼過ぎだったので「高千穂牛めん」の冷やしを頂きましたが、絶品の一品でした。

建物がある場所も絶景を見ることができ、とにかく気持ちが良いんです。

カフェの外観

あまてらすが隠れて、お茶しているかも!

宮崎茶は甘さを引き出す茶葉

九州で車を走らせると茶園をよく見かけますが、立ち寄ったりしますか?発見しました、立ち寄れる茶園です。そこはなんと、自衛隊の飛行場に隣接で戦闘機の離発着をまともに見ることが出来ます。そちらで「ほうじ茶アイス」とお茶を頂き、爆音緑茶をお土産に茶畑を間近に見てきました。

ほうじ茶アイス

さすがお茶やさんのほうじ茶アイスは香ばしくて旨い

実際に茶畑を見ると、お茶を摘む作業の大変さがわかります。日本茶が美味しい理由がわかります。こんな素敵な空間があるならお茶でパーティが出来ますね!

「茶処宮崎 夢茶房」さんは、農林水産大臣賞を受賞。ということは日本一に輝いているということ、宮崎には受賞者が多くいます!

風格のある門構え

この風格のある門が目印

お茶さんの全景

お土産は積たてのお茶をどうぞ

ブランド牛、ルーツを辿れば宮崎かも

牛の本家本元は宮崎、鉄板焼ステーキを食べなきゃね!時間が読めなかったので予約無しで向かいました。危ういと思いつつもギリギリセーフの一席確保。みなさんは予約をして下さいね。こんなに美味しいお肉を安く食べられるんですから、絶対にオススメ。

フランベ

フランベされる宮崎牛、毎度行く価値あり

トーストは別次元に美味いです。

トースト

カリッと仕上がったシナモントースト!

九州の県はそれぞれの地域にしっかり個性がある。海も山も空気も違うので環境も異なる。交通や産業も異なるので生活や習慣も違うのだろう。

鬼の洗濯板の仕上がりはアートだ

午前はホテルでゆっくり寛ぎ、その後宮崎の最終目的地の鵜戸神宮へ向かう。昨日とは天候が変わり曇りで下り坂。最近、九州で頻繁に発生しているゲリラ豪雨が熊本を襲うらしく、ここ宮崎も二、三日前まに被害に遭遇していて落ち着かない状況だ。

今日は「日南フェニックスロード」と呼ばれる人気のドライブコース、日本の道100選の一つを走る。潮が引いているい時間帯という事もあって、鬼の洗濯板がハッキリと見て取れ、それはもうアートだ。

鬼の洗濯板

これが完成するまでにどれだけの年月が必要なのか?何度できる過程を聞いても理解できません。

パワースポットは人の才能を開花させる、鵜戸神宮はそんなところ

まるでそこだけが、異空間で自然は妙なものを作り上げる。さらに人間が手を加えて神聖な場所となったのは782年って、もう絶句。今の形式になったのは明治頃の様なのだが、作り上げた労力も凄い。

鵜戸神宮前の海岸

この周辺も奇岩がいっぱい、よく見ると岩に中に・・

主祭神降誕の地とされ、縁結び、夫婦和合、子授け、安産の信仰とされ、さぞ新婚旅行ブームの時は賑わったに違いなく、その時代に生まれたのが僕らなのだ。

鵜戸神宮

洞窟の中に神宮があるのですが発想が凄い!

ちょっとしたアイデアがインスタ映え、50年かけて作り上げた景色

日南フェニックスロードは日南海岸の王道ルート。とても整備されて、景色も素晴らしい道にフェニックスが多く植えられている。フェニックスは県の木。

観光が始まろうとした当時の話だが、日南海岸をバスで走って観光、堀切峠で一度停車して、その見晴らしを旅行者に楽しんでもらいます。南国の日差しと青い海原の太平洋、青島と鬼の洗濯岩が見えて最高。しかし、当初のこのシーンにはフェニックスは無かった。

堀切峠バス停

岩切さんは、宮崎交通の創業者、このフェニックスを植えたんですね!

インスタの走りのアイデア、岩切章太郎氏の「フェニックスの木を額縁にして太平洋を眺めたら、きっと素晴らしいだろう」という発案で昭和10年から植樹が始まり現在のような景観になったのです。各地でも真似をしていますが、フェニックスは宮崎が似合う。

フェニックスロード

生憎の天気ですが、フェニックスロードから鬼の洗濯板を見るとこんな感じ

ここのルートは見逃さない様に、今では旧道なのでしっかりチェックを!

まとめ

2泊3日、宮崎のフォトスポット全てには行けませんでしたが、ポイントの途中にも素敵なところがたくさんありました。栃又棚田や橋、ここでは1週間くらい掛けて撮影をしていたいですね。

観光で賑やかになることはとても良いことですが、そのために失われるモノもあります。宮崎は自然と人工物が融合して美しいところとモノがたくさんあります。そして自然のありのままの姿も多く残されています。

今だから経験できるコト、味わえることがあると思いますので、国内旅行なら先ずは宮崎を目指して頂きたいと思います。

案の定、帰りの九州道ではゲリラ豪雨に遭遇。短時間でも冠水していましたので、雨の中の運転は気を付けなければなりませんね。

 

2019年7月の体験記事で、取材許可が必要のない範囲での投稿ですので期日や数字、地名などはご自身でご確認の上参考にしてください。文中の誤字脱字ご容赦ください。

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