北海道でも桜が開花
北海道の桜開花、一番乗りは松前城そして函館の五稜郭。桜も人も津軽海峡を越えるのに苦労するらしい。ということで、30年ぶりにゴールデンウィークは函館へ行くことに。予報では5分咲きだが果たして?
札幌から国道で行くルート
札幌から車で約5時間、国道230号線を定山渓、中山峠、ルスツリゾートを横目に、洞爺湖手前から豊浦町へ。そして、かに飯で有名な長万部、ここは距離的に中間地点なので休息する。その後は八雲、森、大沼公園そして終点の函館に到着というルートがひとつ。もうひとつは、国道5号線(札幌から函館)をひたすら走るルート。小樽、余市、倶知安(ニセコ)、蘭越から長万部へ。そこで最初に紹介したルートに合流。っていうのが、自分が頻繁に函館へ遊びに行っていた頃のルート。
高速道路という選択肢で函館へ
今は、高速道路が新川(自宅近くのインター)から大沼公園まで繋がっているので、お金は掛かるが安全、時間が読めるのでそちらを選択することにする。札幌から千歳、登別、室蘭、長万部、八雲、森、大沼公園を通るルートは走行距離約310キロで、国道5号線よりも40キロほど長くなるが、大きな峠を越えることがなくなり(高速道路では長万部近くの静狩峠が一応ある)、難所の数が軽減。時間にすると約4時間半だろうか。もうひたすら運転する感じに。ちなみに、札幌から東へ300キロ走ると釧路へ、北へ340キロで稚内へ辿り着く。北海道の観光はレンタカーがオススメ。でも、時間があるなら高速道路を使うより一般道を使って景色を楽しむ、道の駅による、地元の市場を覗いたり、温泉街に立ち寄って欲しいと思う。
有珠山サービスエリアのパノラマス絶景は必見
SAを1箇所だけご案内したい。有珠山サービスエリア(上り線)、札幌から2時間弱走ったところで、室蘭インターの次にあるサービスエリア。休憩にも丁度タイミングが良い場所。ここのオススメは内浦湾をパノラマ的に一望できるところだ。左は室蘭の地球岬、内浦湾を挟んでその右側に駒ヶ岳が見える。内陸を見ると羊蹄山から有珠山、そして渡島半島の山々の巓にはこの時期は雪が残っている。まだまだ、ニセコや中山峠ではスキーができる。この景色は、広大な北海道のスケール感を失う、うんっ、スケール感を感じる?表現ができないほど、どちらとも言えなく、感覚を失う醍醐味のあるスポットであなのだ。20年前ごろには、目の前にある有珠山が噴火した。その時、自分は仕事でこの辺りに来たのだが凄い恐怖を感じたのを忘れられない。もっと記憶を遡ると自分達の世代の札幌の小学校の修学旅行は、ほぼこの地を訪れ火山に触れ合う機会が設けられる。そして、夏には花火大会があり家族で来た思い出もたくさんあるから、この地形を眺めるのは感慨深いものがある。こんな場所は国内にはないと思うので、北海道へお越しになられたら一度立ち寄って欲しい。
駒ヶ岳は美しく、神秘的
ほたて飯なるご飯を頬張ってから、あと半分の道程を頑張らなきゃ!ここからは、1車線の道路が続くが目に飛び込む景色が最高なので飽きずに流れに乗って運転。パトカーがどの程度いるのかがサッパリ分からないので速度にも注意しないとね。遥か向こうに見えた駒ケ岳が合間で見えてくるのだが、徐々に大きくなってやがて稜線もハッキリと見える様になる。この駒ケ岳は、行きの方向と函館から長万部へ向かう方向では印象が違って見えるので、その違いをしっかり目に焼き付けて欲しい。話しはそれるが、1971年にバンダイ号が近くの山に墜落している。あくまで噂のレベルだが、当時はこの周辺はUFOの目撃が多くあって、墜落原因の1つではないかとされている。もしかすると、あなたも遭遇出来るかも!自分は何度も走っていて一度も見かけないが…
七飯町の赤松街道が!
そんなこんなで大沼公園で高速道路は終了。国道はまさかの渋滞といっても、5分から10分で解消。東京の人達からすると少し混んでいたぐらいの状況なのだが、自分達には大渋滞という表現になる。概ね車は軽快に函館市内へそして目的の五稜郭公園。そういえば、七飯町に入った時の赤松街道の松ってこんな数でしたか?札幌から来るとこの赤松が出迎えてくれる、札幌には無い雰囲気がここには漂っていた。この赤松は江戸末期に五稜郭に植樹され、明治初期に天皇が行幸された記念に移植されたらしく、日本の道百選に選ばれていたのだが、道幅も広くなり迫力が無くなった気がするのは自分だけかなぁ?
1600本の桜が満開、五稜郭タワーから思うこと
そんな心配をしていると五稜郭公園、もうパット見で桜が満開という事が分かる。公園の周りは渋滞なのだが、少し待つことでパーキングも空く。五稜郭タワーへ登って公園内に広がる1600本の桜を見よう。展望台チケットは大人900円、混んではいるが30分程度並ぶとエレベーター前に到着。地上90メートルからは、一面に広がる桜が堀の星形の城塞跡とのコントラストで見事。後は文字より写真を見て下さいませ。函館の地形、函館山は5000年前は島だって知ってましたか?津軽海峡の潮流と亀田川を流れた土砂で3000年前に陸続きになり、この美しい景観になったらしい。そんな景色もこの展望台から確認できる。土方歳三に開陽丸とこの展望台があればと勝手に想像し、そうなれば北海道の歴史はもっと違う展開になっていたのでは。北海道は歴史が浅く150年程度。函館は歴史的にもおもしろい場所だ。
ラッキーピエロにも立ち寄る
もうひとつ函館といえば、この街にしかないご当地ハンバーガーショップがあるので紹介したいのだが、昔からカレーライスとかあった?記憶があまりない。丁度、函館を行き来している頃に末広に登場したショップ。その頃は、お洒落なエリアにあるここだけのモノって感じだったが、今は展開が面白くなっている。噂では店舗毎にコンセプトが違うということ。3店舗ほどを外観を見たが何処も激混みでとても並ぶ気にならないほどだ。ということで、今回は簡単に買えるソフトクリームだけで我慢。皆さんは是非、カレーライスやハンバーグを味わって見てください。
行く価値ありの五稜郭の花見
函館の滞在時間はわずか90分、往復は10時間も掛かるのだが、わざわざ札幌から函館へ花見をする価値は十分にあり、行きも帰りも途中が面白い。混んでいる市街を後にして今回の第二の目的地ニセコへ向かう。
この記事の体験は2019年4月28日
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